はじめに
筆者は適応障害で半年休職後、元の職場に復帰しました。そこから3ヶ月後、業務制限を緩めるための産業医面談になります。
さて、今回は産業医とのやり取りについて、実体験を発信します。
★この記事を見ていただきたい方
・休職中の方
・すでに復職されていて、産業医面談で業務制限の見直しを控えている方
産業医面談ってこんな感じなんだ!というが伝われば幸いです。
今回、産業医面談に関するツイートが少し反響があったので、記事にしました。正直言うと、こんなにいいね・リツイートしてもらえると思わなかったです。
面談前の業務環境
では、産業医面談の様子をお伝えする前に、当時の業務環境・状況をお伝えしましょう。当時復職3ヶ月ほど経過しておりましたが、当時の業務環境はざくっと下記の通り。
★残業制限あり(残業ゼロ)
★週5勤務(ただ、有休残数の余裕があったため、取れるタイミングで使用。ほぼ週4勤務。)
★テレワーク率50%以上(周囲も目も気になり、なるべくテレワークしてました。)
今回の産業医面談では、残業制限を時間数制限(〇時間まで)を付けて緩和していく予定でした。
産業医面談の流れ
今回はWeb会議形式の産業医面談でした。具体的には、こんな感じ。いかにも現代風ですね。
1.二者面談①:産業医と自分
2.二者面談②:産業医と上司
3.三者面談③:産業医・上司・自分
→この記事は体験談なので、青アンダーラインについて詳しく話していきます!
面談内容①:産業医 vs 自分
初めに、産業医と私の2名で話をしました。そこで、聞かれた内容は下記のとおり。(⇒以降は私の大まかな回答)
・突発的に休むことなく、勤務できているか?
⇒自分のペースで有休を取る時もあるが、体調不良等ではない。テレワークや出社を織り交ぜながら、勤務できている。
・最近の体調は問題ないか?
⇒体調の波はあるが、大きな問題はなく過ごせている。
・業務環境は問題ないか?(職場の配慮は十分かどうかの確認)
⇒業務量も配慮されており、問題なし。
・今後の業務環境をどうしていくか(残業制限等の各種制限について)
⇒残業制限を緩和して、少ない残業時間からスタートして、最終的には業務制限を撤廃できれば。
・会社側に伝えたいことはあるか?
⇒特にない。
衝撃発言①:テレワークするな(コロナは風邪)
ここまでは普通の産業医面談なのかと思っていました。しかしここから衝撃的な内容がありました。それでは、一部始終をどうぞ。
なぜ、テレワークしてるんですか?(怒り気味)
業務内容的にテレワークでも業務可能ですし、コロナ対策として会社が推進しているからです。
コロナなんて風邪ですよ。怖いんですか?
周りにもコロナにかかって後遺症が残ってる人もいるし、怖いと思う。
テレワークしていると、体力が戻っているかわからないのでやめてもらっていいですか?
復帰して1ヶ月ほどは毎日出社していたので、問題ないと思うんですが・・・
現状、出社ベース⇒テレワーク併用になって、退化してますよね。テレワークやめて、出社してもらっていいですか?
とまあ、こんな感じでした。ここから、食い下がって、テレワークはさせて欲しいと言っても認めてもらえず。結局テレワークはしばらくなしという結果に。
会社の社員の健康を守る産業医が、コロナは風邪?そんなこと言っていいんでしょうか?確かに今は軽症化してきているかもしれませんが、人によっては重症化もします。かなり驚きでした。
衝撃発言②:有休とるな
加えて、こんな内容もありました。ここから、また一部始終をどうぞ。
なぜ、有休取ってるんですか?(怒り気味)
有休残数もかなりある状況で、いきなり週5は負荷が高いと判断し、取れるタイミングで取得している。現状、業務余裕もあるため多いときで週1で取っている。
負荷が高いというのは、どこか不調なところがあるのか?
大きな不調はないが、きつくなる前に定期的に休んでおこうかなと思った。
若いんだから、もっと自分に負荷をかけないとだめ。これからの仕事で活躍するんでしょ?そんな状態で働いていていいと思っているんですか。
すいません・・・
しばらく有休とるのやめて、出社してもらっていいですか?
これまでの自分の仕事への取組み方が否定された気持ちになりました。そして、「もっと働け、会社のための使えるコマに早く戻れ」と言われたかのような気持ちになりました。
「活躍なんてどうでもいいですし、細々でも健康的に仕事し続ければいいんだ!そんなことより家族・プライベートの時間を大切にしたいんだ!」とはっきり言いたかったですが、言えない自分に対してもどかしく、悔しい気持ちでいっぱいでした。
面談内容②:自分 vs 産業医 vs 上司
続いて、上司も交えての面談になります。ここでは質疑というよりも、決まった内容をみんなで確認する場となりました。具体的には、以下のような話がありました。
・今後の活躍のために、体力を戻す必要あり。
・よってしばらくは、有休なし・テレワークもなし。
・若いのだから、負荷をかけて、体力を戻せ。
・サポートは主治医にしてもらうように。
書いている限り、休職者の筆者のことを考えてというより、あくまで会社の労働力になるための結論ですね。加えて、私のこれまでの頑張りを認めてくれることもなく、もっとちゃんと仕事しろというような口ぶりでした。
所感:産業医は休職者の味方ではない
もしかすると、私の会社の産業医が特殊なのかもしれません。しかし、産業医は会社に雇われいます。会社のために休職者に接しているのであって、休職者のためではないのかもしれませんね。
おススメとしては、治療や働き方については自分の主治医の意見をしっかり聞いておきましょう。産業医に任せっきりにしていては、いいように使われる可能性が高いです。
最後に
さて、今回は復職3ヶ月の時点での産業医面談の様子をお伝えしました。産業医面談をしたことが無い方には雰囲気が伝わればなと思いました。
このブログでは適応障害での休職体験を発信しています。同じような境遇の方のご参考になればと思っています。他の記事も見てみてくださいね。
あと、休職中に私が良く見ていた益田先生のyoutubeもおすすめですので、時間のある方はご覧になっていただければと思います。
https://www.youtube.com/c/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91%E5%8C%BB-%E7%9B%8A%E7%94%B0%E8%A3%95%E4%BB%8B%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AFTV