【休職】嬉しかった言葉・悲しかった言葉

休職

はじめに

 私は適応障害で半年間休職しました。休職中に連絡を取っていたのは、基本的には家族(妻・両親)と仲の良い友人だけです。

 幸い、私の周囲は適応障害にかなり理解を示してくれる人が多く、嬉しい言葉をたくさん頂きました。

 しかし中には、悪気はないものの、言われて悲しかった言葉もあります。本日は私が休職中にかけてもらった言葉の中で、嬉しかった言葉・悲しかった言葉をまとめてみました。

 適応障害の人に対してどう接すればいいのかってかなり謎だと思うんです。私の体験を通じて、適応障害で休職中の方が周囲にいる方(ご家族・友人等)の参考になれば幸いです。

 ただ適応障害といっても、症状や状態は人によって様々です。あくまで個人的な意見だとご理解いただければ幸いです。

嬉しかった言葉①:「ゆっくり休めばいいよ」

 休職が決まった後、妻に言われた一言です。

 

 休職初期は罪悪感を抱く方も多いと思います。実際私は「なぜこんなことになったんだろう」、「もっとなんとかする方法はあったんじゃないか」といった自分を責めてしまう気持ちを抱いていました。

 その罪悪感を和らげてくれる一言だったので、この言葉はよく覚えています。

嬉しかった言葉②:「笑顔が増えて嬉しい」

 休職から2.3ヶ月ほど経った頃でしょうか。これも妻から言われました。

 休職前は仕事で追い込まれていたせいか、家庭内でも浮かない顔をしていることが多かったと言われました。自覚は一切なかったのですが、知らないうちに家庭内にも悪影響を及ぼしていたのかもしれません。

 休んでいる人あるあるかもしれませんが、自分では適応障害が回復しているのか、あまり実感がありませんでした。そんな時のこの言葉は休職することで状態が少し良くなっているのかもしれないと、前向きになれる言葉でもありました。

嬉しかった言葉③:「家事してくれて助かってるよ」

休職して4ヶ月ほど経った頃です。もう少し休みたいが、妻は私が休んでいる時も会社員として働いていることもあって、長期で休んでいることへの申し訳なさ・罪悪感を抱えていました。

 もう少し休みたいが、症状も比較的落ち着いているので、これ以上休むのは甘えかもしれない。働いている妻にも申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。

 意を決して、「かなり長期間休んで申し訳ないんだけど、もう少しだけ休みたいと思ってる」と言うと、「全然いいと思う。むしろ家事やってくれて助かっているよ」という返答が。

 妻も内心ではいつまで休むのか不安だったと思うのですが、この言葉を聞いて、罪悪感が少し和らいだのを覚えています。(こんなに優しい言葉にもかかわらず、罪悪感が完全に消えることはありませんでしたが・・・)

悲しかった言葉①:「案外、元気そうだね」

 これは友人と会ったときに言われた言葉です。休職していることは知っていたし、もちろん悪意はない発言というのはもちろんわかっていました。

 この時、多少なりとも無理をして会っていました。心配して誘ってくれたので、断るのも申し訳ない。そんな感情で行ったお誘いでした。そこで言われた一言です。

 適応障害で休職中で元気そうに見える人もいるかもしれません。しかし裏側では症状に苦しんでいたり悩みを持っている可能性が高いということを認識しておいてくれると嬉しいです。

悲しかった言葉②:「何もしないのはもったいない」

 これは会社の同期に言われた言葉です。これも私のことを想っての一言だとは理解しています。せっかく時間に余裕のある今、何かしてはどうかという提案だったと。

 しかし、「何もしない」のではなく、「何もできない」から休職しているという側面もあります。実際やる気が出なかったり、体調が悪くしんどくなる日もありましたので。

 休職していることですでに自己肯定感が低くなっています。その中で、この言葉はさらに落ち込む言葉であったのは間違いありません。

悲しかった言葉③:「いつ復帰するの?」

 職場の同僚からのLINEで言われました。幸い仲の良かった人なので「そのうち復帰します!」とだけ返信しました。

 ただ、「すぐ復帰できるならしたいが、体調の経過次第なのでわからない。」というのが本音でした。

 本人が一番先の見えない中で不安に思っています。現に私は「この先復帰なんてできるのだろうか。もう一度働いたらまたひどい状態になるんじゃないか。」そんな不安でいっぱいでした。

 この言葉は焦ってしまう原因になりかねません。言わないほうが賢明かと思います。そっと見守るくらいの優しさをもってあげるべきかと。

さいごに

 今回は、本日は私が休職中にかけてもらった言葉の中で、嬉しかった言葉・悲しかった言葉をまとめてみました。私の場合は家族(特に妻)の支えが非常に大きかったです。

 休職中の方は、罪悪感・自己肯定感が下がっている状態かと思います。家族・周囲の方は「休んでいても、一緒にいるだけ・生きてるだけで嬉しいよ。」という気持ちを伝えることが非常に重要かと考えます。実際に私は妻に言われて、泣いてしまうくらい嬉しかったので。

 周囲の環境は適応障害の治療には非常に重要です。適応障害になった人にどう接していいかわからない、そんな周囲の方の疑問を少しでも解決できる手助けになれば幸いです。

 私のブログではほかにも休職関連の記事を書いています。休職に関する情報、特に体験談ベースの情報ってなかなかないと思うので、良かったらご覧になってください。そして何かの参考にしてください。

①【実体験】適応障害の経緯・症状

② 復職する際に別部署に異動するべきか

③産業医面談では、何を聞かれるのか

④復職1ヶ月目の体調は?【適応障害】

⑤適応障害 半年休職後、元の職場に復職してみた

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