はじめに
私は適応障害で半年間の休職を経験しました。休職時には「いつ復帰できるのか」、「そもそも復帰できるのか」、そんな不安を抱えて絶望していました。
適応障害で休職している人はみんな考えることじゃないでしょうか。この経験がこれからの人生において、どう考えてもマイナスだと。私もそうでした。
ただ、復職して振り返ってみると良かったと思うこともありました。トータルでプラスです!とは言い切れないものの、良いこともありました。
この記事では、適応障害になって苦しむ人・後悔している人が少しでも前向きになってほしい。そんな気持ちでこの記事を書いてみました。
私自身も何かこの適応障害をもっとプラスの経験にできないか!?と模索中です。(あまりプラス思考が得意ではないので苦労しています・・・)ぜひ一緒に乗り越えていきましょう。
自分の限界値を知れた
休職前は毎日夜遅くまで残業していました。数年そんな生活をしていたので、当たり前になっていましたし、もっと体力があると勘違いしていました。
幼いころからキツいことでも、ずっと耐えて頑張ることが当たり前になっていたのも影響しているのかもしれません。受験勉強でも長時間毎日勉強していましたし、学生時代はスポーツもしており肉体的に厳しくても毎日トレーニングに打ち込んでいました。
休職してからは、自分の体力のキャパもそんなにないのだと気付きました。適応障害になったことで自分に負荷をかけすぎる生き方を辞めようと思えました。苦しむのは美徳でもなんでもなく、ただ自分の精神をすり減らしているだけなんだと。
人生100年時代といわれる現代。ガツガツ仕事しすぎるのではなく持続可能なペースで仕事しようと思いました。一度限界を知ったので、今度からはうまく調節しながら仕事できると思います。
プライベート>仕事の価値観になった
休職してから、何のためにあんなに必死に仕事をしていたんだろう、とアホらしくなりました。
振り返っていると、「周りの人に良く思われたい」・「昇進したい」・「できないと思われたくない」等、他人の目をとても気にしている自分がいることに気付きました。承認欲求というやつでしょうか。
しかし、必死に働いて体を壊しても誰も責任は取ってくれないし、もちろん認めてもくれません。人生の主導権を他人に握られているような生き方はダメだと強く思えました。自分の体は誰も守ってくれません。
別に職場でダメな奴だって思われてもいいじゃないですか。お金を稼ぐために仕事をしているんだから。周りに認められるかどうかなんて、そんなに重要ではない。大切に思ってくれる家族のためにも、自分が穏やかに楽しく過ごせるのが一番です。
趣味や家族との時間をしっかり確保することが、職場での承認・評価よりも大事だと優先順位付けがはっきりしたのは、適応障害になったからこそだと思います。
こんな感じでいい感じに吹っ切れたような気がしております。ただ実際は復職後、承認欲求がどんどん出てきてしまうのは実感しています。要注意ですね。
家族の仲が深まり、結果的に楽しく生活できている
もしかすると、これは私が珍しいケースかもしれません。休職前、結婚したてではあったものの家庭状況は良い状況ではなかったです。
休職前には、夜遅くまで残業する毎日、家事は妻にほとんど任せっきり。平日やるのは自分の食べた夕食の少量の皿洗い。土日もそれほど家事をするでもなく、死んだように眠っていることが多かったです。妻も不満を持つのは当たり前ですね・・・。
その後、休職後期で体調も落ち着いてきた時、家の家事を率先して実施しました。妻にこれ以上の負担をかけたくないという気持ちが強かったのもあります。
復職してからもなるべく早く帰宅し、ご飯を作ったりしています。(今では毎日私が作っています。笑)
また、必然的に家にいる時間も増えることでコミュニケーションも増えて、仲良くなりました。こういったことからも、仕事よりも自分や家族との時間を大切にしたほうが楽しく生活できるなと感じました。
最後に
以上、適応障害になって良かったのでは?と思ったことをまとめてみました。メンタル疾患は良くないと思われがちですが、少しだけでもこれを良い機会だと捉えることもできるんじゃないでしょうか。
ある種の思い込みの部分もあるかもしれませんが、「適応障害等のメンタル疾患になったから人生終わりだ」と落ち込むのは簡単です。私も落ち込んでばっかりでしたが、なってしまったものは仕方ありません。人によって、しんどさ・辛さもバラバラだとは思うのですが、一緒にゆるく頑張りましょう。
私の記事では、他にも適応障害での休職・復職の様子を発信しています。私自身、休職中にこういった実体験の情報があまりなかったので、どなたかの参考になればなと思っています。
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